[RSRオーガニックファーム]成長するたくましさと小さな発見

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7月18日(土)、今回はピュアホワイト(とうきび)の追肥とすいかの人工授粉を行いました。
7月中旬を過ぎているのに、天候は不安定な日ばかりです。本日の石狩の地も風が強く、時々雨に当たる中での作業でしたが、そんな状況の中でも、RSRオーガニックファームの作物は順調に成長を続けていました。
ピュアホワイトの背丈は一番大きなもので、私の身長(156cm)と同じ位に伸びていて、前回よりも茎が一回りも太くなっているのが確認出来ました。

作業はまず、米ぬかで作った肥料をスコップで細かく砕き、ピュアホワイトのまわりに軽く撒いていきます。肥料をかけ過ぎないように、腰を低くして量のバランスを見て、少しずつ撒いていきます。作物も人間と同じく、栄養の取り過ぎはいけないようです。
この時、1つ失敗したことがありました。私たちは肥料を茎の周りにしかあげていませんでしたが、はるきちさん曰く、ピュアホワイトの根は、真下にだけではなく葉が伸びている範囲と同じくらい根を四方に伸ばしているとのことでした。
栄養を隅々まで行き渡らせる為には、肥料を茎の周りだけでなく広い範囲に撒かなくてはいけなかったのです。知識不足だったので、来年には気を付けていきたい点です。
肥料をかけ終わると、ほう(肥料などを土に漉きこむための道具)を使って均一に肥料と土を混ぜていきます。ピュアホワイトの茎を傷つけないように、慎重に行っていきます。栄養を補給して、もっともっと大きくなりますように。一つ一つに想いを込めて行っていきました。

他の2つの作物ですが、じゃがいもは見た目には前回と変わらない様子でした。おそらく現在は地中で着実に実を増やしているはずです。一方、すいかの様子ですが...なんと、1つのすいかの実がこんなにも大きく成長していました。およそ直径10cmほどの大きさでした。

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先週訪れた際には目に出来なかったすいかの赤ちゃん。今年に入ってRSRオーガニックファームの作物の中で一番初めに確認できた実です。よく見ると、まわりのつるにも黄色い花をかぶった小さな実が発見できました。
この帽子をかぶった実が雌花(めばな)になります。そして実が付いていない黄色い花が雄花(おばな)です。この雄花と雌花がうまく授粉し合っていれば、中身の詰まったすいかに成長してくれます。そのために雄花の花粉と雌花の柱頭を合わせて人工授粉を行いました。畑にミツバチが多く見られれば、人工授粉も必要ないのですが、やはり曇りや雨の日ばかりが続き、この日もミツバチの姿が見られませんでした。人工授粉を行った後の雄花と雌花に、太陽の光が当たりやすいようにマルチの穴をさらに大きく開けて、埋もれているつるを外に出していき
ました。

本日の作業で一連の畑での作業は終了です。あとは収穫の時まで作物が自然の力を味方に、成長してくれるのを願うのみです。私たちは約3か月の間、2〜3週間に1度のペースでRSRオーガニックファームにやってきました。その間に感じたことは、どんなに寒くても、風が吹いても、雨が降っても、作物は生き続けているということ。悪天候が続いて、不安を抱いて畑に行っても、常にその成長ぶりに私たちは驚かされ、作物の生命力の強さを感じていました。
収穫まであと数週間です。次回はもっと大きな感動が待っていると期待しています。

文章:ふくはらひとみ(ひっちゃん)