[RSRオーガニックファーム]堆肥攪拌(かくはん)とにんにく達の布団づくり

2009年10月12日、秋晴れの空の下、今日はにんにくを植えに畑へ行きました。
はるきちオーガニックファームがはじめてのわたしはわくわくです。

にんにくを植える前に、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO(以下RSR)で出た生ごみを堆肥化している場所へ向かいます。8月から堆肥づくりをしているので、今日で約2ヶ月。見た目は、わらの混ざったべしょべしょの土のかたまり。この土が、1m×2mくらいの広さに盛ってあります。
なぜわらが混ざっているか?空気を含ませて、なるべく好気状態(酸素がある状態)にするためです。そう、なるべく空気に触れさせて順調に発酵を進めたいのです。かといって発酵があまり進んでいない状態で雨に濡れると腐敗がすすんでしまう!
そこで、堆肥づくりの初期段階では、なるべく表面積を広げないように盛ってあります。発酵がうまく進むようになると、今度はこの土のかたまりを攪拌しながらもうちょっと平たくして、空気の触れる面積を増やす段階に入ります。
なにはともあれ、混ぜます。下の土を、上に。下の土を、上に。
空気に触れていない土をまんべんなく上に出していきます。・・・腰にきますね。

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混ぜていると土の中からは、たくさんのプラスチックの破片がでてきます。醤油のケースやら、ビニールシートの骨組みのようなものまで。プラスチックは薄くて軽く、ある程度丈夫。でも、どんどん使っていけば廃棄物となって、燃やすか埋め立てるかです。勝手に消えたりはしません。堆肥づくりをはじめて2ヶ月ほどですが、形はそのままに、こうやって残っている。この内部に残ってしまったプラスチックの破片などを取り除くのも重要な行程です。
RSRで集めた生ごみは分別して人の手で集められます。こうしていつまでも土の中に残ってしまったのは、会場で集められる際に混ざってしまったプラスチックなのです。

有機栽培では、化学肥料を使いません。代わりに、牛糞や、生ごみなどを用いて、養分の豊富な土を作ります。循環とは、どこか一箇所に負担がかかるのではなくバランスをとりながら食物が生産され、その廃棄物が許容量を超えず、また土へと返っていける状態ではないでしょうか?実際に目でみて感じると、よりその
意味がわかった気がしました。

攪拌が終わると今度は、いよいよにんにくを植えていきます。まずは、土台作りから。これからにんにくを植える畑にはまだ草がたくさん生えていて、土も硬い状態です。
まずは、さきほどの堆肥攪拌と同じ要領で作られた堆肥を表面にまんべんなく撒きます。そこを、鍬をつかって耕しながら、堆肥をすき込んでいきます。ついでに、雑草も除けてしまいます。土台ができたら今度は畝づくり。畝間(縦の間隔)12cm、畝幅(横の間隔)45cmで6列植えていきます。が、実際に植える前に、ある下準備があります。スーパーで売られているにんにくは、料理するとき、たいてい手でぱきっと一粒一粒分けていくと思います。あの作業です。だいたい1玉に5つほどの鱗片が含まれていて、それぞれから芽がでるのです。1玉をぼん、っと土の中に入れてしまうと、5つの芽が出てきてしまうわけですね。大変大変。
ちょいちょいっと手で、にんにくの深さ+人のこぶし分の深さの穴を掘り、その上に、穴が埋まるくらいの土をかけてやります。全部で109個のにんにくを植えました。

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このにんにくの苗が植わっているのは、生ごみを堆肥化して作った土の上です。
その栄養を吸って、にんにくが成長し、またわたしたちの食べ物となってもどってきます。

文章:中山結佳(まー坊)