【報告】第2回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト

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ボランティアのざんです。

6月15日、16日に行われた、
第2回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクトの報告です。

常に頂上が見える快晴で薄着でも汗が出るくらい暑い中での活動でした。
札幌、岩見沢、旭川から集まった9名で活動しました。

◆活動内容

〈6月15日〉

・ロープウェー姿見駅でのカウンター業務

旭岳自然保護監視員の方のレクチャーを見学し、レクチャー方法を学びました。

また、散策路には、まだ雪の深いところや、雪解けによりできた水たまりがあります。歩いている方が、水たまりをよけて道を外れた際に、高山植物を踏んで傷めないよう、長靴の貸し出しをしました。

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・姿見散策路での巡回

散策路で2つの班に分かれ、ルールが守られているか目を配ったり、植物の保護ロープを支えている杭を刺し直したり、ロープが緩んでいるところがあれば締め直したり、雪が底抜けしそうな危険な場所はスコップで崩したり、ゴミを拾ったりしました。
巡回しながら、旭岳自然保護監視員の方々に高山植物の名前などを教えていただきました。

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・山の祭りの準備、片付け

野営場(テントで泊まれるキャンプ場)にて、山の安全を祈願するための祭りが開催され、アイヌの方々による「ヌプリコロカムイノミ」という儀式などが行われました。
大雪山自然学校のブースの設置・運営、焚火の着火の手伝い、野営場の清掃などを行いました。

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〈6月16日〉

・清掃登山

ごみを拾いながら旭岳の頂上を目指しました。先に別のボランティアの方々が通っていたので、あまりごみはありませんでしたが、途中で、問題となっている、地中に埋まっている瓶を掘り出しました。

「山の祭り」の翌日ということもあり、登山している人が多かったので、登山している人とコミュニケーションをしつつ、僕たちも怪我をしないよう、安全第一に登下山しました。
山頂からの景色は素晴らしかったです。

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◆ボランティアの感想
・これまで道内の様々な自然の中でボランティア活動をしてきた中で、自然は維持しなければならないものだと感じ、実際に自然保護とはどういうものか知りたくて参加しました。ただ、これで満足するのでなく継続的に参加していきたい。清掃登山では、山を登ることの大変さがわかった。しっかりとした装備がないまま登るのは危険だと思った。(北海道教育大札幌校3年・男性)
・植物や動物の保護のために、やってはいけないこと、植物や動物の名前、登山のマナーを教わった。見たことない花がたくさん生息していた。キレイだったし、何のために活動しているかがわかりやすかった。(北海道教育大旭川校・3年・男性)
・巡回の時に、毎年旭岳に来ている方から「マナーが良くなった」というお話を聞け、この活動がすごく有意義なものだと感じた。(北海道教育大学旭川校・2年・男性)
・山に子どもを連れてきた時、子どもは何を学んだり、感じとったりするのかを、まず自分が学びたかったから参加した。一言に山と言っても、場所によって地面や土、岩の種類が違う。山の楽しみ方、注意しなくてはいけないこと、危険なこと、マナーを学ぶことができた。(北海道教育大岩見沢校4年・男性)
・国立公園で、ごみを捨てない、道をはずれない、えさを動物にあげないなど、資源を守ることの大切さを学んだ。この自然資源を楽しむ人がたくさんいることも知った。この活動で自然を大切にする人が増えていることから、この活動の必要性を感じた。活動するだけでなく、行う意味まで知ることができた。(北海道教育大学札幌校3年・女性)
・アイヌ民族の文化に触れることが出来た。実際に活動が授業で生きたことがあり、尚更充実したように感じた。(北海道教育大札幌校・3年)

 

(記事:大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト コアスタッフ 片山)