【報告】第1回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト2013

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ボランティアのポッポです。
東川町で行われた、第1回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクトの報告です。
珍しく、両日共に、常に頂上を見ることができるという超快晴の中での活動でした。
札幌、岩見沢、旭川から集まった4名で活動しました。

◆活動内容
<6月8日>
・カウンター業務
レンタル長靴の貸し出しや管理、来園者からの質問に答えるなどの対応をしました。
雨や雪解け水で散策路は、水たまりや、川のように水が流れることもあります。
標高1600mといえど、観光客の方が多いため、足元に不安のある方には、長靴を200円で貸しています。それによって、水たまりを避けて植物を踏むことの防止にもなっています。

・巡回
散策路を回りながら、ルールが守られているか目を配ったり、動植物や山についてお伝えしたり、ごみが落ちていないか確認しました。散策路のロープを張っている鉄ピンが倒れていないか確認し、倒れそうになっていたら刺し直す活動を行いました。
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・ロープはり
道に迷ったり、高山植物を踏んだりしないよう、散策路にはロープをはっています。
冬になると、雪が積もるため、旭岳自然保護監視員の方々がロープを撤収します。
今回は春になり雪が溶けた、登山道6合目までのぼり、ロープはりを行いました。
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<6月9日>
・カウンター業務
来園者に園地内の様子(雪や散策路の状態、動物や植物の状況など)や、公園内のルールをレクチャーしました。
NPO法人ねおすのガイドでもある小林さんにレクチャーのレクチャーを受け、
ボランティア全員が挑戦しました。今回初めて来たボランティアも挑戦していました。
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・石室の整備
遭難等の場合に使われる緊急避難場所である、石室の清掃を行いました。
冬の間は清掃していないため、ぞうきんがまっ黒になるほどでしたが、しっかりきれいにふきました。
今年は雪が多いため石室の周りは、雪で覆われ、使用できない状態だったので、雪かきも行いました。

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◆ボランティアの感想

・学校で習うこととは別に現場を自分の目で見て体験してみたかった。旭岳自然保護監視員の小沼さん、藤さんの仕事をする姿勢、とにかくかっこ良いと感じた。いろんな質問に答えてもらえてすごく嬉しかった。管理をどうしていくか具体的に取り組むために、現実的な管理計画が大事なんだ、と強く思った。(北海道大学、学生)
 
・参加したことで、小さい花に興味が出るようになった。小さい生き物にもより興味が出るようになった。自然というくくりの中でも様々な要素が関わっていて、それに加えて色々な考え方があるのだと実感した。(北海道教育大学岩見沢校、学生)

・去年は3回ほど参加させて頂いているのですが、今回初めてカウンター業務を行いました。人の前で喋るのには慣れているのでそんなに緊張はしませんでした。しかし、プロのガイドの方のレクチャーをみてレベルの違いを感じたので次はもっとうまくやれるよう頑張りたいです。また、今まで関わった中で自分が一番変わったのは、旭岳自然保護監視員というものへのイメージです。この言葉だけ聞いていて結構堅いイメージがあったのですが、実際はそんなことはなく、とても活動を楽しめました。また大学で自然保護の授業などもあるのですが、それとは違う視点からの保護活動を行えたことで自分自身が色々な面から物事を見れるようになったと思うなど、成長を感じられました。(酪農学園大学、学生)