[RSRオーガニックファーム]作物と私たちの成長記録

6月13日(日)、オーガニックファームチームのもえ、れん、ひかるの3人でじゃがいもの土寄せやピュアホワイト(とうきび)の間引き、その他たくさんの作業を行いました。
天気は快晴で、すがすがしい気候と言いたいところですが、この日は最高気温が28℃まで上昇。炎天下の中での作業となりました。
先週は別のイベントなどと重なり畑に来れなかったので、この日は2週間ぶりの畑です。前回で種まき&定植のピークは過ぎました。さて、植えた作物たちは一体どれほど成長しているのでしょうか。
畑に到着すると元気な作物と、それに負けないくらい元気な雑草が青々と生い茂っていました。

まず初めに行ったのは、じゃがいもの土寄せです。
土寄せとは、じゃがいもの茎のまわりに土を集めて根元を覆うことです。じゃがいもは成長すると子いもが大きくなって土の上に出てしまいます。土の上に出たじゃがいもは日光が当たって緑色に変色してしまうので、これを防ぐために土寄せを行います。畝に沿って土寄せを行うのですが、じゃがいもの芽はまだ小さなものが多く、雑草に埋もれてどこにじゃがいもの列があるのかよく分かりません。
最初は「ほう」というくわによく似た道具を使って土寄せを行っていましたが、小さなじゃがいもの芽を巻き込んでしまいそうだったので、みんなで話し合った結果、時間はかかりますが地道に手で雑草を抜いていくことにしました。
まだ午前中にもかかわらず太陽の日差しがきつく、ふらふらになりながらも頑張って抜いていきます。炎天下での作業のキツさは予想以上でした。照りつける日差しに「遂に夏の季節がやってきたか」と昨年の夏を思い返しました。
前日の夜までお祭りの環境対策で現場入りしてたれんは、炎天下での作業がかなり堪えてたようです。
格闘の末、抜き終わった畑を見ると、芽が出ていない箇所がいくつも見られました。実は、私たちのアドバイザーであるはるきちさんのじゃがいもも今年は発芽率が悪いとのこと。5月頃に続いた寒い天気が影響している様です。

除草

ある程度作業に区切りがついたところでお昼休憩です。お昼休みのお茶がこんなにも美味しいと思ったのは久しぶりでした。
おいしいご飯も食べ体力も回復したところで、午後の作業に移ります。

次は、トンネルの中で窮屈そうに伸びているすいかのつるを外に出してあげる作業です。トンネルの中はその保温効果のせいか、まわりの畑以上に雑草がジャングルのように生い茂っていました。
まずは、この雑草を抜いていきます。抜いた雑草はつるが伸びる方向の地面に敷いてあげます。雑草は伸びたつるが傷つかないようクッションの役目を果たします。
昨年はここまでしっかり除草してなかったので、今年こそはこれでしっかりしたすいかの実がなることに期待します。
さて、こうして作業している間にも色んな生き物を目にしました。変わった色をした毛虫や、大小様々な蜘蛛、かたつむりなど。農薬や除草剤を使わないオーガニックならではの光景です。

次にピュアホワイトの間引きです。ピュアホワイトもすいか同様、間引きの前にまず雑草ジャングルをなんとかしなければなりません。雑草とピュアホワイトの芽を間違えないよう気をつけながら抜いていきます。
雑草がなくなってきれいになったピュアホワイトの列を見ると、少し不安な光景が目に入りました。1箇所につき3粒の種をまいたのですが、1つも芽が出ていない穴がいくつもあったのです。中には種が地表に出てしまっているものもありました。しっかり土がかかっていなかったようです。地表に出ていた種には土をかけ直し、芽がきちんと3本出ていたに箇所については一番元気そうな1本を残して間引きしました。残った1本が元気に育つことを願います。

pピュアホワイト間引き

昨年は3種類の作物を植えましたが、今年は現在植えられている作物だけでも9種類です。
これら一つ一つに対して、その時々にあった手入れをしなければなりません。すべてを細かく紹介すると長くなるので割愛しますが、この日は他にもいろんな作業を行いました。
とまとのわき目取り、長ねぎの葱坊主の摘み取り、さつまいもの水やり、枝豆の間引き、そして玉ねぎ・にんにく・にんじんの区画の雑草取りです。昨年とはうって変わり、ご覧のとおり作業もてんこもりです。
また、この日作業していて、昨年と違う点がもう一つあると私は感じました。それは、自分たちで考えて作業をしていること。
昨年は一つ一つの作業をはるきちさんから手取り足取り教わっていました。しかし、今年ははるきちさんのアドバイスを踏まえ、自分たちで考えて一つ一つの作業を行っているのです。
じゃがいもの土寄せ時には、お互いに「こうした方が作物にとって良い」という主張がぶつかることもありました。
畑では発芽率が悪い作物があったりと少し不安な部分もありますが、自分たちで考えて手入れをしているからこそどんな結果になったとしても受け入れることができるのだと思います。愛着も昨年以上に湧いてきます。

太陽の光、生い茂る雑草、色んな虫たち、命溢れる畑のパワーを感じながら、そんなことを思った一日でした。

文章:松尾ひかる(ひかる)