[RSRオーガニックファーム]50gからのスタート

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RSRオーガニックファームができて、今年で2年目を迎えます。今年もRISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO(以下、RSR09)の来場者のみなさんへ作物を届けるため、
5月10日(日)に、畑作業第2弾を行いました。
今回は、「じゃがいもの種いも植え」と「すいか・とうきび(ピュアホワイト)のトンネル作り」を行いました。今回は種いも植えについて書いていこうと思います。

今回行った作業内容を簡単に言うと、溝を作り、種いもを植え、土をかけていくという作業です。まず畑全体を平らにし、深さ15cmぐらいの溝を7列つくります。溝と溝との間隔は70〜80cm。溝がまっすぐになるよう、ゴール地点を確認しながら溝を作っていきます。斜めに進んで隣の畝と一緒になるというハプニングもありました。
この溝を作っている間に、もう1グループは種いも切りを行います。大きすぎる種いもは、必ず種いも一片に芽が付いていることを確認して、カッターで切っていきます。そして切り口に灰をつけます。こうすることで、じゃがいもの切り口を守る効果があるそうです。

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溝づくりと種いもが準備ができたところで、次は種いもを植えていきましょう。種いもと種いもの間隔は30cm。この距離はじゃがいもが成長し、葉を出した時に隣のじゃがいもの成長を邪魔しない、ちょうどいい距離です。そして、ここからがポイントです。
種いもは通常、切り口を下にして置きますが、今回は切り口を上にして置きます。あえて芽を下にすることで、じゃがいもが重力に反発し、一生懸命上に芽を出そう、とすることで力強いじゃがいもになるからです。何でも甘やかしちゃダメみたい。
そして最後に種いもに土をかけていきます。土の厚さは種いもの大きさの2〜3倍程度。ほんの50gくらいの種いもの栄養分だけで芽を出すわけですから、厚くかけすぎると、力尽きてしまいます。

今年のRSRオーガニックファームは、10m×7列の空間でじゃがいもを栽培していきます。今年の畑の種いもの量は11kgほど。この量の種いもからおよそ10倍の量のじゃがいもがRSR09の会場の皆さんへ届くはずです。
そのためにもこつこつしっかり。オーガニックファームチームは頑張っていきますよ。
種いもを植えるだけでも、ここまで作物のことを考えながらやっていく。作物への愛情がなければできないことだと、今回畑の作業をしていて一番感じました。これが、作物を作る農家の気持ちなのかもしれません。

生ごみを堆肥化し、その土で野菜が育つという大きな循環の中で、小さなじゃがいもの命の循環も始まりました。土しか見えない畑が次回はどんな姿になっているのでしょう。次回をお楽しみに!

文章:福澤萌(もえ)