【連載|対談】ezorockers TOMOKI MOGAMI ~自分のリミットが外れる瞬間に気づく時~

草野竹史×最上智生

今回から連載するコラムでは、ezorockの『コアスタッフ』と代表の草野竹史の対談という形で『人』に焦点をあてます。年齢、所属、参加動機など、メンバーはとても多様です。
『ボランティア』と聞くと、「エラいこと」「なんかすごいね」などと一歩引かれることもありますが、実際どんな人達が活動しているのか、そのリアルな姿をお届け致します。

第1回目に登場してくれた『もが』は、とても人見知り。そんな彼が昨年のRISING SUN ROCKFESTIVALの環境対策ボランティアや半年前から担ったボランティアコーディネーター(内部ではコアスタッフとも呼びます)という役割を通し、どんな経験をし、どんな変化をしたのか話してくれました。


草野 竹史

出身地  札幌市
所属    2006年~NPO法人 ezorock代表理事
特徴    たくさんのアイディアを思いつく、忘れ物が多い、三国志にはまっている

最上 智生

出身地  妹背牛町
所属     酪農学園大学農食環境学群循環農学類2年生
ezo内  EarthCareプロジェクト(EC)、NINOMIYAプロジェクト
特徴   身長180cm以上、くるくる頭、NOと言わない、皆にいじられる

 

実際に参加するまでは、人と関わるのが苦手だからどうしようって思ってました。


草:
ezorockを知ったきっかけは?
も:1年生の6月頃に友だちからライジング(RISING SUN ROCKFESTIVAL、以下RSR)とezorockの話を聞きました。音楽は好きだけど、ライブもフェスも行ったことなくて。でも、大学に入ったし、色々やってみようと思って、友だちも一緒だし、音楽聞けるし、ボランティアも嫌いじゃないし、すぐ決めました。

草:申し込んでから行くまでどんな気持ちだった?
も:人と関わるのが苦手だからどうしようって思った。FESのボランティアだと恐い人がいるのか心配だったし、人見知りだし…。でも、受付で偶然1年ぶりに地元の先輩と会って、ほっとしました。
草:実際行ってみて、どうだった?
も:最初はかっちりした印象だったけど、アイスブレイクで皆緊張が溶けて、楽しい雰囲気でこういう場なんだなって安心しました。けど、当日まで誰と一緒の班かな?って、またドキドキして過ごしました笑

 

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まだまだだなって思った。目標値も『もやもや』だったけど、『もやもや』までも達してないと思った。

草:実際にRSR3日間のモチベーションはどういう風に変化していったの?

も:最初は緊張で低かったけど、徐々に緊張は溶けて活動はずっと楽しかった。一斉清掃(終演後、ごみ箱に人が押し寄せる時間帯のこと)は色々ピークでした。大変だったけど、追いつめられてテキパキ動ける自分がいて、3日間の集大成として、自分の成長も感じました。

草:3日間終わった後の気持ちを短く表現すると?
も:まだまだだなって思った。RSRの経験を活かしたいと思ったら、もっとだなって。どうなりたいかっていう目標値さえ『もやもや』だったけど、『もやもや』までも達してないと思った。60点か50点でした。

 

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身を流してみたら意外と良いところに行ったりするから、チャンスに乗っかろうと
思うんです。

草:そのあとのモエレ(モエレ沼花火大会の環境対策)はezorockとの関わりの転換ポイントだったね。その頃はもがは「はい」しか言わなかったよね笑
も:はい笑 ナビ(ごみの分別ナビゲート)も久しぶりにやりたかったし、花火が見たかった笑
その場でコアスタッフに誘われた時も、身を流してみると意外と良いとこ行ったりするから、チャンスに乗っかろうと思いました。断るのは簡単だけど、チャンスに乗るのは難しいし。それに、コアは前から気になっていました。

草:昨年は3日間のボランティアで、今年はコアになってどうだった?
も:今年の6月位から深く関わって、まず、ボランティア説明会準備のリーダーをやりました。ボランティアが活動と最初に関わる場面で、どうやったら楽しんでもらえるか悩み続けました。当日の2日間は緊張で汗だくで過ごしたけど、ボランティアが楽しそうにしているのをみて、やってきたことの成果が出たのかなって思った。仕切る役割は避けてきたとこだったけど、久々にチャンレンジしてみて、それにしてはできたのかなって。

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ボランティアを迎え入れた時にリミットが外れる自分に気付いた。

草:他はどんなこと担ってたの?
も:ナビのボランティアコーディネートをやりました。最初は4人位のチームでしたけど、最終的には10人位の人と1つのチームになりました。大変だったのは、ごみの分別内容などボランティアに説明する内容が多くて、そこで苦労しました。何度もシミュレーションをするんですが、自分で分かってはいても、聞き手にとって理解しやすく説明することができず何度もやり直しました。必死で内容を思い出してしゃべっていたので、余裕がなくて「RSRの楽しい雰囲気の中でボランティアが楽しめるよう、もっと楽しそうにやって!」とフィードバックをもらいました。

草:フィードバックもらうのは辛くなかった?日常ではあまりそういう機会がないと思うんだけど。
も:でも、聞かないと分からないし、成長できないし。それに、言われて凹んだ分、当日の活動で活かせた時のうれしさも印象に残っています。自分自身が楽しんで、ボランティアさんにも楽しんでもらおうとした結果、班の自己紹介とか聞いていた時の自分は普段はしないような相槌をしたり、リミットが外れてました。結構それが大きな経験でした。

草:3つの表情があるね笑 普段の寡黙な感じと、インターネット上と、ボランティアの前でリミットを外した時の顏で。活動で新しい扉開けたような間隔があるんだね。
も:はい笑 普段は人目を気にして自分を出せないけど、リミット外れると普通に楽しんでいられます。

でも、成長のスピードは失敗して覚えた方が早いよね。

草:ちょっときれい過ぎるから、失敗したなってことも聞いておこうか笑 悔しかったこととか。
も:自分は思ったらすぐ行動しちゃうので、それが良くもあるんだけど、裏目に出ると、こないだみたいに外部の人との調整を先走って進めてしまったり、確認不足で失敗しますね。ナビでいうと焦って分別内容を間違ったり…。
草:なるほどね。でも、成長のスピードは失敗して覚えた方が早いよね。準備期間にフィードバックをもらっていた話もそうだし。ほどほどの傷があった方が良い部分もあるよね。

草:実際3日間ボランティアコーディネーターでチャレンジしてどうだった?
も:80点位です。RSRの後の打ち上げで、ボランティアさんから、「もがさんRSR楽しかったです。」って言われて、コーディネーターをやってみて良かったと思えました。

草:じゃあ、残り20点は伸ばしたいところ?
も:まだまだ、できることがあったんじゃないかな…って。もっとRSRを楽しく過ごしてもらえる工夫が何かできたんじゃないかなって後々思いました。

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RSR後はもっと成長したいっていう気持ちが強くなった。

草:RSRが終わった後、何か気持ちの変化はあった?
も:今年6月頃からRSRの準備に関わったのは、自分が楽しくて関わっていたけど、終わってからはもっと成長したいっていう気持ちが強くなった。それで、今年RSR後からNINOMIYAプロジェクト(以下、NINOMIYA)に深く関わるようになっていきました。ECとNINOMIYAはボランティアコーディネーターと言っても伝える内容が全然違っていて、NINOMIYAではどうやって楽しみながら森について知ってもらおうかと考えています。

草:NINOMIYAで得ているものは?
も:活動回数が多い分、自分を見つめる機会が多いです。自分が大雑把なんですけど、ちょっと油断した時に何かが起きたり。失敗する悔しさが多い分、成長もできます。あと、楽しいです笑

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最後に


草:最後に2つ。まず、これからどんな経験をしたい?
も:社会に出ても、コーディネートって必要だと思う。例えば、職場で部下ができた時も、チームのコーディネートをすることで、仕事でも楽しく協力したいと思うから。
草:たしかに、ezorockでは、そこに集まった人の個性を活かして、コーディネートでどこまでできるのかを大事にしているし、それは仕事で色んな人がいる中で協力して成果を出す時にも役立つよね。

草:では、最後にメッセージをお願いします。

も:普段の学校生活やバイトも大切な経験だけど、コーディネートっていう経験は他ではあまりないし、ここだと、色んな人との交流も深まる。そういう場所って少ないと思うし、楽しく参加して更に自分の変化も感じてもらえたらって思います。

草:ありがとうございました。
も:ありがとうございました。

▼活動についてもっと知りたい、一緒に活動して見たい方はコチラ
【開催中】ezorock団体説明会
https://www.ezorock.org/info/6852

おまけ  ~地味な世界が好きで笑 雪氷学をやるか、酪農大行くなら、微生物をやりたいって思ってました。

草:なんで、酪農大を選んだの?
も:滑り止めで苦笑
草:笑 じゃあ第一希望は?
も:第一希望は北見工業だったんですけど…雪氷学を勉強したいと思っていました。南極の雪の性質を調べることで、地球環境とかを調べるのに魅力を感じて。で、酪農大学行くなら、微生物をやりたいって思ってました。
草:そんなはっきりしているの珍しいね。何でそんな雪氷学又は微生物っていうぶっちゃけ地味な分野やりたいと思ったの?
も:地味な世界がすごい好きで笑 雪氷学も微生物は関わりあるんですけど、微生物って、あのちっちゃい身体で不思議な力があって。ツリガネムシっていうのがいるんですけど、捕食の時に出すスピードが生物界一早いって聞いて。そのスピードを研究して人が使う小さい機械とかで活かせたらって…。
草:ムラムラする話だねー!ちなみに、環境とか生物とか、どうしてその辺が気になるようになった?
も:元々妹背牛も自然が多くて、じぃちゃんも稲作農家で。工業っていうよりは自然系の方に意識がありました。微生物は、高校3年の時の理科の先生の話が面白くて聞いて、「あんな小さい身体ですごいな」って引き込まれました。

もがたけし


最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもezorocker達を紹介していきますので、お楽しみに!

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冬は交流会や研修プログラムを中心に活動しています。
お話を聞くだけでも大歓迎なので、ぜひ説明会にお越し下さい。